個別指導の最も良い形態とは? ― 1対1・1対2・1対3の違いから考える

私たちの考え方

一言で「個別指導塾」と言っても、実は指導の形態は様々です。

この記事では、「一人の先生が何人の生徒を指導するか?」という観点から、それぞれのメリット・デメリットを考え、ベストワン津幡能瀬校の指導に対する考え方をご紹介します。

そもそも、1対2授業・1対3授業とは?

保護者の方からよくご質問いただくのですが、今回取り上げる「1対2授業」「1対3授業」は、2人または3人の生徒に同じ内容を一斉に教える授業ではありません。

生徒の人数が増えても、それぞれの生徒の学年や理解度、学習状況に合わせて、個別に指導を行います。

つまり、講師1人が、2人または3人の生徒に対して、それぞれ異なる授業を同時並行で進める形式です。

質問のしやすさ

1対1の授業では、分からないところがあれば、いつでも先生に質問できます。これは大きなメリットです。

一方、1対3の授業では、講師がほかの生徒を指導している間は、質問したくても順番を待つ必要があります。分からない問題があっても、すぐに質問できず、問題を先に進められなくなることも考えられます。

1対2でも講師がもう一人の生徒を指導している間は待つ必要がありますが、1対3に比べれば、比較的短いサイクルで質問できるという特徴があります。

質問のしやすさという点では1対1が最も優れていますが、1対2でも質問できる機会を確保しやすいと考えています。

自分で考える時間

1対1の授業では、適度に距離を置くなどの工夫をしないと、いつでも先生に質問できる状況になりがちです。

少し考えれば自分で解けそうな問題でも、すぐに「分からない」と質問してしまうことがあります。

先生に質問し、説明を聞きながら問題を解く。その問題が解けると「できた」と感じますが、次の問題に進むと、また自分では解けずに質問してしまう。

こうしたことを繰り返していると、先生と一緒なら解けるけれど、一人では解けないという状態から、なかなか抜け出せません。

また、講師も生徒につきっきりになっていると、つい説明を重ねたり、問題を解いている途中でヒントを出したりしてしまうことがあります。

必要なことを講師が説明したら、今度は生徒自身が考え、問題を解く。

十分に考える時間を与え、自分の手を動かして問題を解く経験を積むことが、自分一人で解ける力を養うことにつながります。

1対2の授業では、講師がもう一人の生徒を指導している間に、自分で考える時間が自然と生まれます。

そして講師が戻ってきたときに、どこまでできたのか、どこで手が止まったのかを確認します。

必要であれば、もう一度説明し、再び自分で解く時間を設けます。

この繰り返しが、理解したことを自分で使える力に変えていくために大切だと考えています。

この考え方については、以前の記事「『分かった』と『できる』は違う」でも詳しくご紹介しています。

1対3でも自分で考える時間は確保できます。

ただ、講師がほかの二人を指導することになるため、講師が戻ってくるまでの時間が長くなる傾向があります。

そのため、問題を解き終わっても次に進めず、ただ待っていたり、分からないまま手が止まっていたりする時間が長くなることがあります。

自分で考える時間と、先生を待っているだけの時間は違います。

1対2は、自分で取り組む時間を確保しながら、適切なタイミングで講師が進み具合を確認しやすい指導形態だと考えています。

問題演習中の環境

問題を解いているときの環境も、指導形態によって違いがあります。

1対1では、講師が生徒の様子をすぐに確認できる一方で、ずっと横から見られていることにプレッシャーを感じる生徒もいるでしょう。

自分のペースでじっくり考えたいのに、先生の視線が気になって焦ってしまう。そんなこともあると思います。

1対2では、講師がもう一人の生徒を指導している間、先生の視線を気にせず、自分のペースで問題に取り組めます。

1対3でも同様の環境は作れますが、前のセクションで述べたとおり、講師を待つ時間が長くなることがあります。

なお、1対1の授業であっても、講師の工夫次第で1対2と同様の演習環境を作ることは可能です。

授業料と指導時間のバランス

個別指導塾を比較するときには、授業料も大切な判断材料です。

一般的には、1対1よりも1対2、1対2よりも1対3の方が、授業料は低めに設定される傾向があります。

一方で、生徒の人数が増えるほど、講師が一人ひとりに関われる時間は少なくなります。

例えば、80分授業を生徒数で単純に割ると、次のようになります。

  • 1対1:80分
  • 1対2:40分
  • 1対3:約27分

実際の授業では、講師が関わる時間を均等に分けるわけではありませんので、これはあくまで目安です。

ここで考えていただきたいのは、授業料の差と、講師が一人の生徒に関われる時間の差は、必ずしも比例しないということです。

例えば、1対3では、講師が一人の生徒に関われる時間は単純計算で1対1の約3分の1になります。しかし、授業料まで3分の1になるとは限りません。

もちろん、講師が関わる時間の長さだけで授業の価値が決まるわけではありません。

それでも、授業料を比較する際には、「80分授業でいくらか」だけでなく、「その80分間に講師が何人の生徒を担当しているのか」にも目を向けていただきたいと思います。

1対2は、1対1よりも授業料を抑えながら、1対3よりも講師が一人ひとりに関われる時間を確保しやすいという点で、費用面でもバランスの取れた指導形態だと考えています。

まとめ

ここまで、1対1・1対2・1対3の個別指導について、4つの観点から比較してきました。

それぞれの特徴を整理すると、次のようになります。

比較項目1対1授業1対2授業1対3授業
質問のしやすさ◎ いつでも質問できる○ 比較的短いサイクルで質問できる△ 順番を待つ時間が長くなることも
自分で考える時間△〜○ 講師の進め方に左右されやすい◎ 自分で考える時間が自然と生まれやすい○ 時間は確保できるが、待ち時間になることも
問題演習中の環境△〜○ 講師の視線がプレッシャーになることも◎ 自分のペースで取り組みやすい○ 自分のペースで取り組めるが、講師の確認が遅れることも
授業料と指導時間のバランス△ 一人に集中した指導を受けられるが、授業料は高め◎ 授業料と指導時間のバランスを取りやすい○ 授業料は低めだが、講師が関われる時間は少ない

※当校では1対3の授業は行っていません。1対3については、指導形態を比較するために掲載しています。

このように、どの指導形態にもメリットとデメリットがあります。

その中で当校では、講師が一人ひとりの理解度やつまずきを確認する時間と、生徒自身が考えて問題を解く時間の両方を確保しやすいことから、講師1人に対して生徒2人までの個別指導を基本としています。

生徒数や時間割の関係で、1対1の授業になることもありますが、その場合も講師が適度に距離を置いて生徒自身が問題に取り組む時間を確保するなど、1対2授業の良さも取り入れた指導を心がけています。

なお、当校では1対1での指導にも対応しています。1対2とは授業料が異なりますが、生徒の状況やご希望に応じてお選びいただけますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。

一人ひとりに合わせた個別指導を

ECC個別指導塾ベストワン津幡能瀬校では、一人ひとりの理解度を確認しながら、「自分でできる」ようになるまでの指導を大切にしています。

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